最近では著者さんによる販売促進キャンペーンを行うケースがかなり多いようです。
ただ、この著者さんによる販売促進キャンペーンも目的を持って行わないと、全く意味が無いものになってしまいます。
今回は、目的ごとに最適な著者さんによる販売促進キャンペーンの方法を紹介します。
■一般人に評価されるための販売促進キャンペーン
本業がある方が、自身のブランディングのために販売促進キャンペーンを行うのであれば、やはりアマゾンでのキャンペーンが最適です。
アマゾンは、認知度もあり、ランキングも出ますので、アマゾンでキャンペーンを行い、できる限り上位にランキングされるようにしましょう。
総合で1位が難しくても、カテゴリーごとのランキングで1位を取ることはそれほど難しいことではないと思います。
そして、ランキングで表示された画面をキャプチャしておけば、たとえ1時間だけの1位だったとしても、実績としては永遠に使えます。
胸を張って「アマゾンで1位になりました!」と宣伝できるのです。
■出版社に評価されるための販売促進キャンペーン
二冊目、三冊目と続けて執筆していきたい方は、紀伊国屋キャンペーンが最適です。
出版社は、本の売上を紀伊国屋のPOSデータでしか確認することができません。
逆に言えば、紀伊国屋で売れている本は全国でも売れていると錯覚し、売れる著者として認知してくれます。
そうすることで次の企画も通りやすくなるのです。
■書店に評価されるための販売促進キャンペーン
最後に書店向けの販売促進キャンペーンです。
何のために書店向けに販売促進キャンペーンをやる必要があるかと言うと、大手書店の場合は各店舗の売上で売れる本を判断することができますが、中小の書店ではその判断ができません。
したがって、外部の情報で売れる本を判断し、その本を良い場所に置くのです。
良い場所に置かれた本は、当然、よく売れるようになりますので、増刷につながる可能性も高くなります。
では、書店は何の情報を見て判断するのでしょうか?
それは、出版業界紙の『新文化』が多いと言われております。
この新文化には、毎回、下記の書店でのランキングが掲載されます。
つまり、下記の書店でランキングに入ることで、そのコトが全国の書店に波及するのです。
- 三省堂書店 本店
- 丸善 丸ノ内店
- リブロ 池袋本店
- 八重洲ブックセンター 本店
他にもTSUTAYAや文教堂など、チェーン展開している書店もあります。
TSUTAYAはFCですので、各店舗で系列が違うこともあり、系列ごとに対応が違うため、TSUTAYAに波及させるのは難しいと思います。
文教堂はビジネス書については、新橋店、浜松町店、新横浜店などの売上を各店舗に流しているそうなので、この店舗で売れれば、全ての文教堂に波及することになります。
ネットで購入できない書店や店舗を指定しなければならない書店の場合、販売促進キャンペーンとして、第三者に購入してもらうのはなかなか困難かもしれませんが、そういう場合には自己買いしても良いでしょう。
いずれにしても、販売促進キャンペーンを行うのであれば、目的を明確にして、集中的に行うことをオススメします。